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仮想通貨イーサリアムとは?~スマートコントラクト機能で金融を変える~

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イーサリアム eth

イーサリアムは、時価総額ではビットコイン(BTC)に次ぐ、メジャーな仮想通貨です。

しかしイーサリアムの特徴は、ビットコインとは全く異なっています。ビットコインは日本円や米ドルといった法定通貨に性質が近い汎用性の高いデジタル通貨なのに対し、イーサリアムは「スマートコントラクト機能」によって、その価値を高めてきました。

この記事では、スマートコントラクト機能を始めとするイーサリアムの特徴や歴史などについて、分かりやすくご紹介します。

イーサリアムとは

「イーサリアム(Ethereum)」は、単位を「ETH」とするアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の一つです。

イーサリアムはなぜ必要とされているのか?


イーサリアムとセットで語られることが多いのが、「スマートコントラクト機能」です。「スマートコントラクト」は、「自動契約」と訳されることもあります。

送金決済に、複雑な条件を付加することができます。

例えば、「1ETH支払い、明日の試合に巨人が勝てば2ETH受け取る」といったことをイーサリアムのスマートコントラクト機能を用いて実行できます。

イーサリアムのプラットフォーム上にプログラミングされれば、後は人の手を介さずに様々な処理を実行できます。

イーサリアムをプラットフォームとして、新しい仮想通貨の発行やDAppsと呼ばれる分散型アプリケーションの開発が行われています。

2017年から2018年に掛けては、新しい仮想通貨の発行にICO(Initial Coin Offering)という手法が多く用いられましたが、その9割以上はイーサリアムのプラットフォーム上で開発されたものでした。

オーガー(Auger:REP)ゴーレム(Golem:GNT)リスク(Lisk:LSK)オミセゴー(OmiseGO:OMG)などの時価総額で上位にランキングされている通貨も、イーサリアムのプラットフォーム上で開発・運用が行われています。

ギャンブルにおいても、スマートコントラクトは有用です。人為的に操作されることがなく、全員に公平な環境が保証されます。さらに、すべてプログラムによって自動化されているので、胴元が存在しません。そのため、参加者はより多くの配当を得ることができます。

他にも、スマートコントラクト機能は様々な分野で利用可能です。イーサリアムをプラットフォームとした新しいサービスが、次々に誕生しています。

イーサリアムの概要

イーサリアムは2013年にヴィタリック・ブテリン氏によって構想が示され、2015年7月にベータ版がリリースされました。

イーサリアムは仮想通貨というより、分散型アプリケーションを開発するためのプラットフォームとして開発されましたが、広く普及するにしたがって内部通貨である「イーサ(Ether)」が仮想通貨として扱われるようになりました。

現在では時価総額ではビットコインに次ぐ地位を築き、世界中の多くの仮想通貨取引所に上場され、取引されています。

イーサリアムの公式サイト等

公式サイト:https://www.ethereum.org/
公式ブログ:https://blog.ethereum.org/
GitHub:https://github.com/ethereum
Twitter:https://twitter.com/ethereum

時価総額ランクング:2位(2019年11月17日:CoinMarketCapより)

イーサリアムの歴史

The DAO事件とハードフォーク

ハードフォークは「通貨分裂」とも呼ばれ、その名の通り1つの通貨が2つの通貨に分れるすることを指します。

ビットコインは、2017年8月にスケーラビリティ問題の解消を大きな目的として、意見の相違によりビットコインキャッシュ(BCH)とハードフォークしました。

しかしイーサリアムでは、それよりも前の2016年7月に、イーサリアムクラシック(ETC)とハードフォークしました。


ビットコインが進化の過程でハードフォークしたのとは異なり、イーサリアムの場合は「The DAO事件」がきっかけでした。

イーサリアムは、新しい通貨やサービスのプラットフォームとして利用できます。イーサリアムをプラットフォームとして行われているサービスに、「The DAO」がありました。

そして悪意あるハッカーは、The DAOの脆弱性を突いて、364万1694ETH(当時のレートで約43億円)を盗み出しました。

この解決策として、イーサリアムのコミュニティは事件が起こる前に時間を巻き戻し、事件そのものが存在しなかったことにしようとしました。

しかしこのことは、不可逆的で分散化された仮想通貨の理念に反するものとして、反対するコミュニティもありました。

そこで、反対するコミュニティは事件そのものも事実として認め、時間を巻き戻さないという考えの下、イーサリアムクラシックを誕生させました。

イーサリアムの開発段階

ホワイトペーパーによると、イーサリアムの開発はいくつかの段階に分けて進められることになっていました。

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オリンピック(Olympic)2015年5月~

イーサリアムの限界を検証するためにリリースされました。検証には報酬も支払われましたが、まだ実用化の段階ではありません。

フロンティア(Frontier)2015年7月~

イーサリアムのバグを修正するための期間です。フロンティアのアップデートによって本格的に指導しましたが、全て自己責任で利用するよう注意喚起されており、本格稼働前のテスト段階でした。

ホームステッド(Homestead)2016年3月~

フロンティア段階で発見されたバグなどの修正が行われ、イーサリアムの本格稼働が始まりました。

このときに前述の「The DAO事件」が発生し、ハードフォークが行われました。

ブロックチェーンを安定して稼働させ、セキュリティを高めるためのマイナーアップデートが繰り返されました。

メトロポリス(Metropolis)2017年10月~

この段階では、「ビザンチウム(Byzantium)」「コンスタンティノープル(Constantinople)」の2度のアップデートが行われました。

2017年10月に行われたビザンチウムでは、プライバシー問題の改善や、マイニング報酬の変更などが行われました。

2019年3月に行われたコンスタンティノープルでは、コンセンサスアルゴリズムを従来のPoW方式からPoS方式に移行する準備段階として、部分的にPoS方式を取り入れて検証などを行っています。

セレニティ(Serenity)2020、2021年頃~

完全にPoS方式に移行し、ライデンネットワーク(RaidenNetwork)プラズマ(Plasma)といった新しい技術が導入されます。

処理速度は従来の1000倍になるとされており、スケーラビリティ問題の解決が図れます。

イーサリアムの今後の課題

イーサリアムは「スマートコントラクト機能」が最大の特徴であるということは、すでに述べたとおりです。

専用のプログラミング言語「Solidty」によって自由度の高いプログラムが可能となっており、イーサリアムのプラットフォーム上で多くのアプリケーションが稼働しています。

しかし、専用のプログラミング言語「Solidty」しか利用できないことが、デメリットにもなっています。

スマートコントラクト機能を備えた後発のプラットフォーム型仮想通貨は多くリリースされており、汎用性の高い言語を採用しているものもあります。

そういった競合とどのように差別化を図っていくかが、今後のイーサリアムの課題といえます。

イーサリアムを購入するには

イーサリアムはビットコインの次に多くの仮想通貨取引所で基軸通貨として採用されており、日本でもほとんどの仮想通貨取引所で購入できます。

イーサリアムを購入できる仮想通貨取引所

日本円(JPY)でイーサリアムの購入が可能な仮想通貨取引所は、次の通りです。

  • BTCBOX
  • bitbank
  • bitFlyer
  • BITPoint
  • Coincheck
  • DeCurret
  • DMM Bitcoin
  • GMOコイン
  • Huobi
  • Liquid by Quoine
  • SBIバーチャルカレンシーズ
  • TaoTao
  • Zaif
  • 楽天ウォレット
    (2019年11月17日現在)

イーサリアム購入の手順


(bitFlyerの取引画面)

  1. 仮想通貨取引所に口座を開設します。日本の仮想通貨取引所はKYC(顧客確認)が必須となっており、ほとんどが郵便物の受け取りをもってKYC完了となります。そのため、口座開設にはある程度の日数が必要となります。
  2. 開設した仮想通貨取引所が指定する口座に、日本円を振り込みます。日本円の振込みは一般的な振込や送金と同様の手続きです。取引所によっては、即時送金などのサービスを提供している場合もあります。
  3. 送金した日本円が反映されたら、各仮想通貨取引所を通じてイーサリアムの購入ができます。各取引所はそれぞれが市場を持っており、売買金額が異なります。大量の取引が集中した場合など、他の取引所と大きく値が異なっている場合もあります。

イーサリアムまとめ

時価総額2位のイーサリアムは、プラットフォーム型の仮想通貨として多くのニーズに応えています。

時価総額1位は法定通貨と性質の似たビットコイン(BTC)、3位は送金決済に特化したリップル(XRP)です。

イーサリアムがビットコインやリップルと目的で競合する部分は小さいものの、後発のプラットフォーム型の仮想通貨も多くリリースされています。

一時はブームともいえたICO(Initial Coin Offering)も下火になり、需要は減少傾向にあります。

そういった中、イーサリアムはどのように生き残ってゆくのでしょうか。

今後は、セレニティへのアップデートも予定されています。これまでに培ってきた実績をもとに、イーサリアムが今後もプラットフォーム型仮想通貨の雄として君臨し続けるのか、それとも別の通貨が取って代わるのか、仮想通貨ファンには楽しみな点です。

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