目次
DeCurretウォレットの基本情報
DeCurretとは?
DeCurretを運営する株式会社ディーカレットは、2019年3月25日付で金融庁への仮想通貨交換業者としての登録が完了しました。
2018年はCoincheck事件の影響から新たな仮想通貨交換業者の登録は行われませんでしたが、2019年に入ると1月11日にコインチェック株式会社、3月25日に楽天ウォレット株式会社と株式会社ディーカレットが登録されました。
3社のうち、株式会社ディーカレット以外の2社は以前からみなし業者として営業を行っていたので、株式会社ディーカレットの登録は、日本の仮想通貨界が前進する大きな一歩の象徴となりました。
株式会社ディーカレットは株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)傘下の仮想通貨取引所になります。
IIJについては聞いたことがない人も多いかもしれませんが、それは法人向けのサービスがメインであるためです。日本で最初に商用サービスを開始したインターネットサービスプロバイダ(ISP)で、日本のインターネット業界では歴史と信頼のある大企業です。
仮想通貨業界への参入は2018年1月に正式リリースしていましたが、改正資金決済法が施行された時点で仮想通貨取引所としてオープンしていなかったため、みなし業者としての営業ができませんでした。
十分過ぎるほどの準備期間があったことから、登録してすぐに仮想通貨取引所としての営業が開始されています。
DeCurret公式サイト:https://www.decurret.com/
取引所名 | DeCurret |
運営会社 | 株式会社ディーカレット |
登録番号 | 関東財務局長第00016号 |
取扱通貨 | BTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)(※)、BCH(ビットコインキャッシュ)、LTC(ライトコイン)、XRP(リップル) |
取引種類 | 現物取引 |
※ ETHの取扱いについて金融庁への届け出は済ませていますが、取引開始は2019年夏頃を予定しています。
DeCurretの取引種類
現物取引
現物取引とは、通常の売買のことです。購入した仮想通貨は、DeCurret以外の取引所やウォレットに送金できます。
取扱通貨 | BTC(ビットコイン)、BCH(ビットコインキャッシュ)、LTC(ライトコイン)、XRP(リップル) |
取引ペア | BTC/JPY、BCH/JPY、LTC/JPY、XRP/JPY、BCH/BTC、LTC/BTC、XRP/BTC |
取引形式 | 販売所 |
DeCurretの手数料・費用
取引手数料 | 無料 |
仮想通貨受取手数料 | 無料 |
アカウント登録費用 | 無料 |
口座維持手数料 | 無料 |
入出金手数料
振込入金 | 振込元の各金融機関が定める金額 |
クイック入金(ペイジー入金) | 324円/回 |
クイック入金(コンビニ入金) | 540円/回 |
出金 | 270円/回 |
仮想通貨送付手数料
BTC | 0.0004 BTC |
BCH | 0.0002BCH |
LTC | 0.001 LTC |
XRP | 0.01 XRP |
手数料などは変更されることもあります。詳しくは公式サイトからご確認ください。
DeCurret公式サイト「手数料」:https://www.decurret.com/service/fees/
DeCurretの特徴・メリット
日本を代表する19社がパートナー
DeCurretはインターネット大手のIIJ傘下ということはすでに述べましたが、さらにパートナー19企業が名を連ねており、それらは各業界で実績がある企業です。
インターネットや金融、物流や総合商社など、誰でも知っているような日本を代表する企業ばかりです。
こういった企業がパートナーとなることで、DeCurretは仮想通貨を通して日本の産業発展に貢献することもできます。
今は各業界の様々な分野に、ブロックチェーンなどの新しい技術が取り入れられようとしています。そのときに、DeCurretが果たす役割は大きなものとなります。
使いやすいスマホアプリ
DeCurretでは、すでにiOS版、Android版のスマホアプリがリリースされています。
iOS版:https://itunes.apple.com/jp/app/id1444565255
Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.decurret.walletapp
操作性に優れており、口座の新規開設から取引まで、直感的に利用できるUIを実現させています。
二段階認証の自動化
セキュリティを高めて資産を守るために、仮想通貨取引において二段階認証は必須とも言える機能です。
しかしスマホアプリでログインするときは、その前にGoogle Authenticatorなどのアプリを起動させ、制限時間内に6桁の認証コードを入力する必要があり、非常に面倒というのも事実です。
そこでDeCurretアプリでは、二段階認証の自動化を可能にしました。DeCurretのアプリだけで二段階認証を完結させることができるので、セキュリティ性能を下げることなくログインが可能になりました。
土日にも対応したサポート体制
仮想通貨取引所のサポートは平日のみというところが多く、土日に困ったことが発生しても、すぐに解決できない場合があります。
しかしDeCurretでは、土日祝日でもサポートを受けることができます。チャットが利用できるので、質問にはすぐに返事が返ってきます。困ったことを持ち越さずに、すぐに解決できます。
DeCurretのデメリット
入出金手数料が高め
DeCurretでは、入出金に手数料が必要となります。少し前までは入出金に手数料が必要となるのは普通のことでしたが、現在は入出金手数料無料サービスを提供する取引所も徐々に増えており、入出金をこまめに行う利用者にとってはデメリットとなります。
DeCurretの口座開設
DeCurretで口座開設する場合は、まず「ゲスト登録」してから「ベーシックアカウントの開設」を行います。
ゲスト登録
DeCurret公式サイト:https://www.decurret.com/
公式サイトを開いたら、「新規登録」をクリックします。
新規登録の時は、何も入力せずに「新規登録」をクリックします。
①メールアドレス、②パスワードを入力し、規約などを確認して③チェックを入れ、④「送信する」をクリックします。
メールで6桁の本人確認コードが送信されるので、30分以内に①本人確認コードを入力し、②「認証する」をクリックします。
これでゲスト登録ができましたが、このままでは取引などはできません。引き続き、ベーシックアカウントの開設も行います。
ベーシックアカウントの開設
公式サイトのトップページから、「ログイン」をクリックします。
①メールアドレスと②パスワードを入力し、③「ログイン」をクリックします。
左側のメニューから①人型アイコンを選び、②「ベーシックアカウントを開設する」をクリックします。
事前確認事項を確認し、①すべてに該当しないことを確認して、②「次へ」をクリックします。
各情報を入力します。
①~⑪の各項目を入力し、⑫契約締結前交付書面を確認して⑬にチェックを入れ、⑭「次へ」をクリックします。
登録した携帯電話番号にSMSで6桁のコードが送信されるので、30分以内に①受信確認コードを入力し、②「次へ」をクリックします。
登録した情報が画面に表示されるので、確認して問題なければ「次へ」をクリックします。
次は本人確認書類の提出です。DeCurretで利用できる本人確認書類は次の6種類です。
・運転免許証
・パスポート
・マイナンバーカード
・住基カード
・在留カード
・特別永住者証明書
①提出する書類を選択します。上の画像では運転免許証を選んでいます。
書類を選択すると、必要となるページなどが表示されます。運転免許証の場合は「表面」と「裏面」が必要になるので、②それぞれアップして③「次へ」をクリックします。
以上で、申し込みは完了です。この後審査が行われ、問題なければ「開設通知書」が郵便で送られてきます。
「開設通知書」には「アカウント開設コード」が記載されているので、それを入力するとDeCurretでの取引が可能になります。
それまでは二段階認証の設定ができないので、アカウント開設コードを入力するときに、忘れずに二段階認証の設定も行いましょう。
まとめ
2019年に入り、日本の仮想通貨界は大きく動き出しました。金融庁への仮想通貨交換業者の登録も、再開されました。
こうした動きの中、2018年の仮想通貨界停滞の年に着々と準備を進めていたのがDeCurretです。
DeCurretの登録と同時期に既存の仮想通貨取引所を買収する形で仮想通貨界に参入してきたのが、楽天グループの「楽天ウォレット」やヤフーグループの「TaoTao」です。
しかし楽天ウォレットやTaoTaoは新規口座の申し込みは受け付けているものの、取引所としてのサービスが開始されるのは夏頃になる見込みです。
日本を代表する大企業がパートナーとして名を連ね、スピード感あふれるDeCurretは、今後どういった展開を見せてくれるのでしょうか。
日本の仮想通貨界は、DeCurretとともに新たな時代へ突入して行こうとしています。