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仮想通貨NEMとは?~新しい経済圏を創り出すプロジェクト~

投稿日:2019年1月9日 更新日:

仮想通貨NEM(ネム)は、日本で人気の仮想通貨です。しかし、NEMの知名度を一気に上げたのは、2018年1月に仮想通貨取引所Coincheckで発生したNEMの巨額流出事件でした。NEMに非はないものの、「盗難に遭った仮想通貨」というレッテルをはられ、大きく値を下げる事態になりました。

しかし、NEMは引き続き開発され、多くの取引所で売買されています。この記事では、NEMとはどのような仮想通貨なのか、分かりやすく解説します。

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NEMとは


「NEM」は、単位を「XEM」とするアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の一つです。NEMへの実装が予定されているブロックチェーンの新しい技術「Catapult(カタパルト)」が日本で開発されていることもあり、日本で高い注目を集める仮想通貨です。

NEMの概要

NEMは、2015年3月31日にリリースされました。金融分野での自由、分散化、平等によって新しい経済圏を創り出そうとするプロジェクトで、「NEM」という名称は「New Economy Movement(新経済運動)」の頭文字から名付けられました。

NEMでは多くのことが実現できます。取引スピードが速く、送金決済に向いています。また、新しい仮想通貨を作るプラットフォームとしての利用も可能で、少ない手数料で個人でも発行できます。取引の承認にはPoI方式(※後述)を採用し、エコなシステムを実現しています。

XEMの発行枚数は8,999,999,999XEMで、リリース時に全て発行されています。今後新たに発行されることがないので、流通量の増加による値下がりが起きない設計になっています。

NEMの公式サイト等

公式サイト:https://nem.io/
NEMニュース:https://nemflash.io/
Telegram:https://t.me/nemred
reddit:https://www.reddit.com/r/nem/
時価総額ランクング:CoinMarketCap

NEMの特徴

取引の承認にPoI方式を採用

非中央集権の仮想通貨では、誰でも取引の承認に参加できます。取引の承認にはいくつかの方法があり、BitcoinではPoW(Proof of Work)方式が採用されています。

PoWでは高い計算力を持つ承認者(Bitcoinの場合は「Miner(マイナー)」)がより多くの報酬を得られるため、多額の設備投資ができる一部の承認者に権力が集中してしまうという問題点があります。さらに、多くの電力を消費することから、環境破壊につながるとの問題点もあります。

そこでPoS(Proof of Steak)という方式が考え出されました。通貨の保有量や保有期間に応じて承認作業ができるというものです。資本力に関係なく、その通貨のホルダーに報酬が支払われます。しかしこの方法は、通貨の流動性が下がるという問題がありました。

PoSをさらに進化させたのが、NEMで採用しているPoI(Proof of Importance)方式です。通貨の保有量と取引状況の両方が、承認者として選ばれるための判断基準になります。取引状況まで関係することで、流動性の確保にもつながります。

Harvest(ハーベスト)

BitcoinのMining(マイニング:採掘)に該当するものが、NEMではHarvest(ハーベスト:収穫)になります。各ホルダーには数値化された「PoIスコア」が付与され、PoIスコアが大きいほど、より多くのHarvestが可能になります

PoIスコアは、次の3つの条件から決められます。

  • 1回で1000XEM以上の送金
  • 30日以内の取引
  • 既得バランス(※後述)が10,000XEM以上のホルダーからの送金

NEMのHarvestは、端末をインターネットに接続して行う「Local Harvest(ローカル・ハーベスト)」と、Super Node(スーパー・ノード)に委任して行う「Delegate Haevest(デリゲート・ハーベスト)」があります。

Local Harvestは、厳しい条件のもと「Super Node」になり、他のDelegate Harvestを行うNodeから委任されてHarvestを行います。300万XEM以上の保有や、マシンの高い計算能力が必要となり、1日に4回のチェックがあります。

ほとんどのNEMホルダーは、Delegate Harvestを行います。Delegate Harvestの条件は、公式ウォレット「Nano Wallet」の既得バランスが10,000XEM以上であることです。Nano Walletに10,000XEM以上保有していると、徐々に既得バランスが上がっていきます。そして既読バランスが10,000XEMを超えた時点からHarvestは行われます。

10,000XEMの保有だと、既得バランスが10,000XEMを超えるのに3カ月程度かかるようですが、10,001XEMだと半分の45日程度で既得バランスが10,000XEMを超えます。少しでも多くNano Walletに入れておくことで、早くHarvestが始まります。

各取引所などのNano Wallet以外に保管しているままだと既得バランスは増えず、Harvestも行われないので注意してください。

Catapult(カタパルト)の実装


NEMに実装が予定されているCatapaltは、新しいブロックチェーン技術です。Catapaltが実装されると、1秒で4000件の取引が可能になります。これは、クレジットカードで最も多くのユーザーを持つVISAに匹敵する処理能力です。

ちなみに1秒当たりの処理件数は、Bitcoinは3件、Ethereumは15件、送金決済に特化したRippleでも2,000件程度とされています。

Catapaltは仮想通貨取引所Zaifの元運営者・テックビューロ株式会社が開発していたブロックチェーン技術「mijin(ミジン)」のバージョンのコードネームです。既にベータ版Catapaltのmijinへの導入は行われています。

テックビューロ株式会社は2018年9月のZaifで発生した不正流出事件の影響でZaifの運営権を株式会社フィスコ仮想通貨取引所に譲渡した上で解散が決まりましたが、Catapaltやmijinはテックビューロホールディングス株式会社によって引き続き開発が行われています。

NEMへの実装が待たれていますが、予定されていた2018年を過ぎてしまいました。実装されればNEMの機能が大幅に上がるとともに、NEMの価格も高騰することが期待されています

独自の仮想通貨を簡単に作れる

NEMが提供する有料サービスに、「namespace(ネームスペース)」「mosaic(モザイク)」という機能があります。独自の通貨を作るための機能で、XEMもこの機能によって作られています。

個人でも通貨が発行できるプラットフォームとしては、CounterParty(XCP)やWaves(WAVES)のほか、頑張ればEthereum(ETH)も利用できます。しかし、NEMの場合はより簡単で手軽に作成できます。

必要となる費用は120XEMだけです。ただし有効期限は1年なので、毎年更新のたびに120XEMが必要になります。

設定する項目もシンプルで、以下の通りになっています。

  • 通貨名称
  • 初期発行量
  • 取引単位
  • 譲渡の可否
  • 供給量の変更の可否
  • 手数料

2018年1月Coincheck事件の概要


NEMに興味を持ったなら、Coincheck事件は気になるところです。大まかな概要について、ご紹介します。

2018年1月26日、日本の仮想通貨取引所Coincheckにおいて、当時のレートで約580億円分の仮想通貨NEMが盗難に遭いました。Coincheckは使いやすい取引所としてユーザーから高い評価を受けていましたが、セキュリティの甘さを突かれた犯行でした。

仮想通貨取引所は投資家たちの資産が集中する場所のため、悪意を持ったハッカーから狙われやすい場所でもあります。そのため各取引所はセキュリティに力を入れ、何らかの攻撃を受けても被害に遭わないようにしています。顧客から多くの資産を預かっている以上、そうする責任を負っています。

しかし、Coincheckでは顧客から預かった資産を「ホット・ウォレット」に保管していました。「ホット・ウォレット」とはインターネットに常時接続されている仮想通貨の保管場所です。取引するためにはインターネットに接続されている必要がありますが、多くの取引所はオフラインの「コールド・ウォレット」も使用しています。

さらにCoincheckでは、資産の移動に複数の秘密鍵を必要とする「マルチシグ」と呼ばれるセキュリティ対策を行っていませんでした。

「ホット・ウォレット」に資産を保管し、「マルチシグ」を採用していなかったことが、事件の大きな原因です。

盗難の被害に遭ったのがNEMだったため、一部で「NEMは盗難に遭いやすい仮想通貨」という誤った認識も広がりましたが、この事件の原因は仮想通貨取引所にあり、NEMには非がありません。

NEMを購入するには

NEMは、日本の仮想通貨取引所でも取り扱われています。そのため、日本円での購入が可能です。仮想通貨取引所の口座を開設し、自分の口座あてに日本円を送金すると、NEMを購入できます。

NEMの購入ができる日本の仮想通貨取引所は、次の3つです。

DMM Bitcoin

DMM Bitcoin:https://bitcoin.dmm.com/
販売所形式での取引となるため割高にはなりますが、取引手数料や入出金手数料が無料なので、利用しやすい取引所です。海外の取引所を利用する投資家の、日本円の引出用としても人気です。

Coincheck

Coincheck:https://coincheck.com/ja/
DMM Bitcoinと同じく販売所形式での取引となるため、割高になります。2018年11月に新規口座の受付も再開され、1月の不正流出事件への対応はほぼ終わったと思われます。もともと使いやすい取引所として人気でしたが、事件を教訓にセキュリティ体制も万全を期しての再開と思われます。

Zaif

Zaif:https://zaif.jp/
日本円建てのほか、BTC建てでの購入も可能です。取引所形式のため、小さいスプレッドで取引できます。2018年9月に発生した流出事件を受け、運営元がテックビューロ株式会社から株式会社フィスコ仮想通貨取引所に変更されました。現在、新規口座開設の受付は停止されています。

NEMのまとめ


NEMの名を一躍有名にしたのは、2018年1月のCoinckeck事件でした。しかしNEMに問題があったわけではありません。NEMは新しい経済圏を創り出すプロジェクトとして、日本で人気の仮想通貨です。

新しい技術Catapaltは既にベータ版の運用が始まっており、NEMへの実装も近いとされています。Catapaltの実装は多くのユーザーから待ち望まれています。2019年は、NEMによって良いニュースがもたらされることを期待しましょう。

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