コインチェックのハッキングによる約580億円の流出により、仮想通貨のウォレットの重要性が非常に高くなってきています。
取引所から移動させることが面倒なのはわかりますが、取引所に預けたまんまの危険性がよくわかったかと思います。
当ページでは、取引所の危険性や他のタイプの仮想通貨ウォレットでどのようなものがあるか、わかりやすくご紹介していきます。
仮想通貨のウォレットは大きく分けて4つのタイプがあります。
ウォレットの種類
・取引所
・オンラインウォレット
・ソフトウェア(アプリ)ウォレット
・ハードウェアウォレット
上記それぞれの紹介をベースに仮想通貨のウォレットについて学んでいきましょう。
目次
そもそもウォレットとは?
ウォレットとは簡単に言えば「仮想通貨を保管する場所」です。
取引所で購入した仮想通貨を管理することができるもので、あなたが使っている銀行口座と同じように残高照会や入出金、送金が可能です。
ホットウォレットとコールドウォレット
ホットウォレット…インターネットに接続された状態で保管しているウォレットのことを「ホットウォレット」と呼びます。
コールドウォレット…インターネットから切り離されたオフラインで保管しているウォレットを「コールドウォレット」と呼びます。
この2種類には両方、それぞれの長所がゆえのデメリットがあります。
ホットウォレット…すぐに入出金など利用面に関しては、すぐに対応できますが、セキュリティが弱い。
コールドウォレット…セキュリティー面は担保されていますが、すぐに入出金ができません。
基礎的な知識を入れた上で、それぞれのウォレットがどのようなものか見ていきましょう。
取引所に預けておく(セキュリティレベル★☆☆☆)
これは国内取引所でいえば、bitFlyerやZaif、bitbank、海外取引所でいえばBinance(バイナンス)などの取引所で仮想通貨を購入、または売買を行ってそのまま据え置きにしておく方法です。
おそらく多くの人がこの方法を取っているのではないでしょうか?
コインチェックのような事件はそうそう起こりません。しかし、起こった時にはもう手遅れ…
そのようなことにならないようにメリットとデメリットを理解しておきましょう。
メリットとデメリット
「メリット」
すぐに入出金・送金・売買ができる。(これぐらいですね…)
「デメリット」
取引所がハッキングされる可能性がある。
取引所が倒産または営業停止される可能性がある。
フィッシングサイト誘導の可能性がある。
取引所によって補償の制度もありますが、条件によっては補償もない取引所もありますので、使っている取引所の補償に関しては確認しておきましょう。
フィッシングサイトに関しても、サイトビジュアルが巧妙に作られており、URLが一文字違い(しかもわかりにくい)とかもあります。
間違ってもパスワードや秘密鍵の情報は誰にも渡したらダメです。何があってもです。
国内取引所ではあまりないケースですが、海外取引所の有名どころじゃないところなんか、いきなりバックレありますので、とにかく必要な分以外は取引所に置いておくことは絶対にやめましょう。
加えて、「パスワードは複雑にすること」「二段階認証の設定」は必ずやっておくようにしてください。
オンラインウォレット(セキュリティレベル★★☆☆)
これは取引所とは違い、オンライン上での自分用仮想通貨保管庫です。
取引所などの第三者を介在していないので、取引所の責任影響はありません。
コインチェックのように会社単位でハッキングされ、顧客資産が奪われることはありませんが、個人のパスワードや秘密鍵が抜き取られ取引所同様にハッキングリスクがあります。
このオンラインウォレットは、最近は複数銘柄を取り扱うものが増えていますが、1銘柄にしか対応していないというケースが多いです。参考までに主要通貨のウォレットを載せておきます。
■ビットコイン「Blockchain.info」
https://www.blockchain.com/ja/wallet
■イーサリアム「MyEtherWallet」「メタマスク」
MyEtherWallet…https://www.myetherwallet.com/
メタマスク…https://chrome.google.com/webstore/detail/metamask/nkbihfbeogaeaoehlefnkodbefgpgknn?hl=ja
ちなみにわたくしDAppsゲームなんかやっているとメタマスクをよく使用しますが、必要分だけをメタマスクに入れておくようにしています。
メタマスクの使用方法はコチラ↓
■リップル(XRP)「gatehub」
https://gatehub.net/
保有をメインとする場合はオンラインウォレットをおすすめしていません。
ですが、「取引所よりはマシか~」と使いたい方は「○○コイン オンラインウォレット」で検索かければ必要なオンラインウォレットが出てくるでしょう。
いずれもウォレットの作成は数分ほどでサクッとできます。
秘密鍵が渡されるので、なくさないようにしましょう。
メリットとデメリット
「メリット」
すぐに入出金・送金ができる。
取引所のセキュリティに依存しない。
「デメリット」
ハッキングされる可能性がある。
フィッシングサイト誘導の可能性がある。
取引所との違いは「取引所のセキュリティに依存しない」ところと「倒産・営業停止がない」ところです。
これまで書いてきた「取引所」「オンラインウォレット」は万が一のため「利用する最低限の仮想通貨のみおいておく」ようにしておきましょう。こうすることで大幅なリスクヘッジにつながります。
ソフトウェアウォレット(セキュリティレベル★★★☆)
ソフトウェアウォレットはPCに仮想通貨ウォレットのソフトウェアをインストールして管理するものです。
リスクへの対処も第三者に委ねる訳ではないので、自分の手の届くところで管理できる安心感もあります。
こちらウォレットの作成はサクッとインストールするだけですぐにできますので、手軽さも十分です。
■ビットコイン「ビットコインコア」
https://bitcoin.org/ja/download
■リップル「ripple-client」
https://github.com/yxxyun/ripple-client-desktop/releases/tag/ripple-client-desktop-v1.0.29
■カルダノエイダ「ダイダロスウォレット」
https://www.cardano.org/ja/the-daedalus-wallet-2/
実際、ソフトウェアウォレットがない銘柄もあります。
しかし、最近はスマホ対応のモバイルアプリタイプのウォレットも普及してきて、特に国産のアプリウォレット「Ginco(ギンコ)」なんかは非常に人気があります。
国産ということでセキュリティが高水準なのはもちろん、操作が非常に簡単で、説明書いらず。
かなりユーザー視点で作られているウォレットです。
さらに、対象銘柄は現在15種類!!複数銘柄所有のユーザーにとってはウォレットを都度変えなくていいのも利点です。
(※スマホのみ対応です)
メリットとデメリット
「メリット」
取引所のセキュリティに依存しない。
PC・スマホにインストールするだけで手軽!
セキュリティ水準が高い
「デメリット」
PCが壊れたり、ウイルス感染のリスク(※秘密鍵あれば復活できます。)
スキャムソフトに気を付けなければならない
これまでご紹介してきたもの共通でいえることですが、PCが壊れたり、ウイルス、ハッキングをかけられたりする危険性がここまではコールドウォレットよりも高いことがデメリットとして挙げられます。
やはり、盗まれないための最強ウォレットは……!!
ハードウェアウォレット(セキュリティレベル★★★★)
ハードウェアウォレットはUSBのようなものに仮想通貨取引の際に必要な秘密鍵を保存するタイプのウォレットです。
簡単に言うと取引する際以外は完全にネットと切り離して管理できるタイプのウォレットです。
取り外してしまえば完全にオフラインになるので、ハッキングにもウイルスにもPCが壊れても所有している仮想通貨がなくなることはありません。
セキュリティレベルでいうと今のところ最強と言えるウォレットです。
当サイトのおすすめハードウェアウォレット
ビットコインだけでなく、27種類の銘柄に対応しています。
基本は英語表記なのですが、正規代理店のEarthshipから購入すると日本語のサポートもついてきます。
このレジャーナノSですが、\15,800と少々しますが、セキュリティ上良くないのでAmazonなどで中古品は絶対買わないようにしてください。
使い方は非常に簡単です。下記の動画を参考にしてみてください。
(出典:動画で解説!Ledger nano Sの使い方① ビットコインウォレットのセットアップ)
仮想通貨はは大事な大事な資産であり、お金でもあります。
「まぁ大丈夫だろう!」と思っていても、万が一というケースがあることはかならず頭に置いておいてください。
ウォレットは「金庫」のようなものです。誰かの手に届かないところに自分で管理しておくことで最大のリスクヘッジができます。これを期にぜひハードウォレットを手に入れて、必要な時まで大事な資産を守り抜きましょう!!