今回はカルダノエイダコイン(以下、エイダ/ADA)についてご紹介します。
当初はプレセールからなかなか進展が見られず、購入者は取引所に上場されるまで不安を感じた時期があったかもしれません。しかし現在は時価総額10位辺りに位置する、非常に人気の高い仮想通貨です。
プレセールでは日本円で1ADA=0.2円ほどでしたが、現在は6円前後で取引されています(2019/3/21現在)。
では、
・エイダは何のために作られ、どういった役割を果たすのか。
・今後どのように展開されていくのか。
・どうやって購入できるのか。
この3点についてご紹介します。
目次
IOHKサミット2019
カルダノエイダの開発を行うIOHKは、2019年4月17~18日に、アメリカのマイアミでサミットを行うことを発表しています。
IOHK SUMMIT:https://iohksummit.io/
サミットへは一般の投資家も参加が可能ですが、有料になっています。3月中なら、750ドルからチケットの購入が可能です。さらに、チケットの購入にADAPayで支払いを行うと、20%の割引が適用されます。ADAPayは日本ではほとんど普及していませんが、韓国では対応店舗が急速に増えている決済方法です。
サミットでは、次のようなメニューが用意されています。
・IOHKのエンジニア主催のハッカソン(ソフトウェア関連プロジェクト)
・IOHK関連のあらゆる分野のワークショップと講演
・カルダノ開発の最新情報と「カルダノ2020」のビジョン
・ブロックチェーンを利用したバーチャルリアリティ展
・カルダノ主要メンバーのライブインタビュー
・IOHKのチャールズ・ホスキンソンCEOからの特別講演
他にも盛りだくさんのイベントが用意されています。
カルダノエイダコインとは?
まずはコチラをご覧ください。
エイダが何をしようとしているのかが簡単に紹介されています。
カルダノエイダ基本情報
名称:Cardano ADA
呼び方:カルダノエイダ
コード:ADA
開発者:IOHK
上限発行量:450億
カルダノエイダの概要
イーサリアムの共同設立者で、分散型金融プラットフォーム・BitSharesの設立にも大きく関わったチャールズ・ホスキンソン氏がリーダーとなって開発されました。
カルダノは、オンラインカジノやゲームを扱うゲームプラットフォームです。
インターネットを利用したオンラインカジノでは、プログラミングによって主催者が勝敗のコントロールをできるようになっていると言われています。
利用者は不公平な状態でのプレイを強いられている場合があります。
またオンラインゲームでは、無料でダウンロードしてプレイを始めた後で、課金しないとプレイが続行できない状況になる場合もあり、公平で安全なオンラインげーうを提供する上での課題となっています。
「カルダノ」はこのような不公平なゲーム環境を変えるために誕生したプラットフォームで、このカルダノというプラットフォームで使われている通貨が「エイダ(ADA)」です。
カルダノエイダを形成する3つの機関
カルダノエイダは、3つの機関から成り立っています。
「カルダノ財団(Cardano Foundation)」は、カルダノの将来的な方針を決めたり、外部との折衝などを行ったりする機関です。カルダノのルール整備がメインの役割になります。
「EMURGO(エマーゴ)」は、最も投資家たちが目にすることが多いカルダノの機関です。広報のほか、ICOコンサルティングや技術者育成など、その役割は多岐にわたります。カルダノブロックチェーンを利用した、第三者の利用を促すためのベンチャー・キャピタルも重要な役目です。
そしてEMURGOは日本の港区にも拠点があります。人材を募集しているようなので、興味御ある方はぜひ。
EMURGO:https://emurgo.io/#/ja
「IOHK」は、主に技術開発を行っています。チャールズ・ホスキンソン氏とジェレミー・ウッド氏によって、2015年に設立されたエンジニアリング会社です。IOHKは、カルダノ財団との契約によって技術開発を請け負っています。
カルダノエイダの特徴
カルダノエイダには将来を見据えた上で実装された大きな2つの特徴があります。
スマートコントラクト"PLUTUS"
スマートコントラクトとはその名の通り「スマート=賢く・コントラクト=契約する」機能です。
「契約」というと面倒なイメージがありますが、この"PLUTUS"では「条件と内容」をブロックチェーン上で「管理・実行」できるのです。
税金・コンプライアンス、その他面倒なことをすべて自動で実行・管理してくれます。
よく例えられるのが自動販売機ですね。
私が100円を入れる(=条件)と自動的に自動販売機はジュースを出す(=内容)といえばわかりやすいかと思われます。
このように契約条件・契約内容・将来発生するプロセスなど複雑な情報をブロックチェーン上に記録することができます。
全て自動的に、インターネット上で行うことが可能になります。
ダイダロスウォレット
「ダイダロス」はエイダコインのウォレットです。
将来的には、エイダ以外にもビットコイン、イーサリアムも管理できるようになります。
送金速度も数分程度なので、実用面でも魅力的なウォレットです。
今後はATMでの引き出し、デビットカードとの連携、ゲームプラットフォームとの連携によってオンラインゲームで獲得したコインもウォレットへの送金ができるなど利便性が高く、様々な拡張が予定されています。
ヨロイウォレット
2018年10月にリリースされた、エイダコイン専用のソフトウェア・ウォレットです。Chromeの拡張機能としてパソコンで利用するほか、スマホ用のアプリもリリースされています。
chromeウェブストア:https://chrome.google.com/webstore/detail/yoroi/ffnbelfdoeiohenkjibnmadjiehjhajb
App Store:https://itunes.apple.com/app/emurgos-yoroi-cardano-wallet/id1447326389?mt=8
Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.emurgo
EMURGOによって開発された、カルダノエイダ公式のウォレットです。
カルダノエイダの公式ウォレットには「ダイダロスウォレット」がありますが、ダイダロスウォレットとは次のような点が異なります。
ヨロイウォレット | ダイダロスウォレット | |
タイプ | ソフトウェア・ウォレット | デスクトップ・ウォレット |
対応端末 | パソコン(Chromeの拡張機能)、スマホ等(iOS、Android) | パソコン(Windows、macOS、Linux) |
対応通貨 | エイダのみ | エイダ(ビットコイン、イーサリアム対応予定) |
エイダの保管専用で「ヨロイウォレット」、拡張性によって実用的に利用したい場合は「ダイダロスウォレット」といった使い分けが可能です。
今後の展開と将来性
カルダノロードマップに今後の展開と進捗が様々書かれていますが、実用的な部分をご紹介します。
ATMが設置される
エイダの売買は仮想通貨の取引所で行いますが、専用のATMが日本にもできるようです。5ヶ所に設置し、その後は25台の専用ATMが設置される予定です。エイダの購入や売却、トレードがオフラインでも簡単に行えるようになります。
これが実際に設置されれば、ADAのトレードが大きな人気になるかもしれません。
デビットカードで支払い可能になる
エイダ専用のCardanoデビットカードが発行され、ビットコイン等と同様に支払いが可能になると計画されています。
デビットカードはダイダロスウォレットと連携し、決済されるようになるとのことです。
手順としてはダイダロスと直結するわけではなく、ダイダロスのエイダをデビットカードに送金→自動両替され決済に使えるようになるようです。
生活の上でも利便性が拡充され、流通されやすくなりそうですね。
その他にもロードマップでは
・ウォレットのバックエンドとしてダイダロスのハードウォレット化
・ハッキング対策として耐量子コンピューター電子署名方式であるBLISSを採用した新たなトランザクション方式を追加
などのセキュリティ強化が予定されています。
そして、ロンドン・アジアを中心とした国・企業との連携が豊富です。
時価総額が上がるには
1.生活の上での実用性
2.国家・企業・団体との連携
3.高性能で高セキュリティ性
4.継続して開発・改善に取り組む
5.発行元の信頼
仮想通貨の時価総額が上がるには上記の条件が挙げられます。
ロードマップからもこの条件に沿って、それ以外の取り組みも計画されているがこのエイダです。
これまで説明したこと、ロードマップ、PRから今後の実現に伴って期待していい通貨と言えます。
その後も新たな取引所への上場があり、2019年3月21日現在では次の取引所でエイダの売買が可能です。
・BITTREX
・BINANCE
・BitMEX(FX取引のみ)
・UPbit
・HitBTC
・Huobi
・bithumb
・eToro
公式サイトで紹介されているのは以上の取引所ですが、他にも多くの取引所で取引が可能です。
エイダが購入できるおすすめ取引所
バイナンス(BINANCE)
アルトコイン含む約150銘柄以上の仮想通貨取引ができる仮想通貨取引所バイナンス(BINANCE)。
バイナンスは2017年にできた比較的新しい取引所ですが、瞬く間に取引できる仮想通貨の銘柄を増やし、2017年末頃には24時間の出来高が世界1位になり、世界最大級の取引所になりました。
バイナンス独自のトークンであるBNBを使えば、0.1%の手数料が0.05%の半額になるのでこの点も魅力のひとつです。
ただし、バイナンスでの基軸通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、バイナンスコイン(BNB)、テザー(USDT)となっています。
日本円は利用できないのでご注意ください。
エイダ購入の流れ
1.国内取引所でBTCかETHを購入
2.BTCかETHをバイナンスに送金
3.BTCかETHでADAを売買
国内取引所はbitbank(ビットバンク)をおすすめします。
BitMEX(ビットメックス)
BitMEXは仮想通貨FX取引専門の取引所です。仮想通貨FX取引をするなら利用したい取引所です。
エイダコインの場合はレバレッジ最大20倍かつ追証なしで取引できます。
日本語にも対応しており、取引画面も超サクサク、登録推奨です。マジで使いやすいです。
ただし現物取引は取り扱ってないため、他の取引所とエイダを送受金することはできません。